会社設立インタビュー 株式会社トータルフィックス様 (中井町)
会社設立インタビュー
株式会社トータルフィックス
代表取締役 磯村 泰貴様
≪会社の概要≫
Tシャツのプリント、フルカラー印刷等の技術とノウハウを極めた磯村様が2018年に設立。
自身の経験を基に、ものづくりに向き合う製造業の在り方を模索しつつ、コロナ禍においても営業の手を休めず、現在はTシャツプリント業界において大きな原動力になるべく、日々全力で楽しむ営業を展開していらっしゃいます。
将来の夢を『引退後に自宅に長台を置いてプリント作業をすること』と語る磯村社長。
お打ち合わせ中も終始プリント愛に溢れており,毎回私達もパワーを頂いております。
- 工場 神奈川県足柄上郡中井町久所74-1
- TEL 0465-43-6430
- Mali info@totalfix.jp
今回は法人設立をして5年が経ちました製造業を営むトータルフィックス様に設立の経緯と製造業への思いについてお話を伺いました。
今回は2023年に新しく増設した工場の2階、とってもオシャレな新オフィスで磯村社長にインタビューを行いました。
ファリス
あっという間に設立して5年が経過しましたが、改めて法人設立のきっかけを教えて下さい!
磯村様
ずっとアパレルに憧れていたんです。そんな時に巡り合わせで前職に出会いそこで工場の責任者を務めさせて頂いたのですが‥。
営業と加工現場の間でどちらの気持ちもわかる!大変さも分かる!なのに、当時の立場では頑張っているスタッフに直接何もしてあげられず。どうせなら自分でやってしまえ!と。
「皆で一生懸命働いて、皆でウマいモノを食いたいぞ!と。」
ファリス
なるほど。頑張ってくれる従業員を評価したい!というのは設立前からのお気持ちでしたか。
磯村様
40歳という年齢もひとつのターニングポイントとなったと思います。給与を貰う側から払う側になろうと。その時に「ものづくりで飯を食う!」そのためには高い生産性を構築し続ける組織をつくらなければならないと思ったのです。
ファリス
大変だったことも色々あるかと思いますが・・
磯村様
最初はね、手続きも何をすればよいか分からないし、どんどん法人各が公的文書として仕上がってくるし、取引を約束してくれたお客様はいるけれど、新たな営業をどうやって始めれば良いか分からないし。
まだ気持ちがサラリーマンだったんですよね。「会社に行けば仕事がある」の生活から「自分で仕事を取らないと仕事がない」になり、そんな状況なのに給与を自分で決めろって。戸惑いしかありませんでしたね。会社を作るって登記はしたものの、その後何をしていけばよいか分からず、その時に友人の紹介でファリスさんと出会って‥。
ファリス
はい!居酒屋で語りましたよね!今でも覚えています!
磯村社長
そうそう!平塚の居酒屋でね。
そこから税理士事務所に依頼できることは全てファリスさんへ丸投げして。
なのでファリスさんを丸投げコーポレーションと呼ばせて頂いています。
ファリス
・・・。
磯村社長の丸投げ感はもはや清々しいとさえ感じております
磯村社長
笑 それからは自分がやるべきことに専念できましたよ。営業活動も設備投資の検討も。
設備投資につていは資金繰りも大事ですけれど、稼働してもらう従業員も大事で。
製造業って設備投資の資金繰りも大変だけど、従業員には「何でこの機械を入れるのか」その目指すところは何なのか。事前に説明して理解した上で働いてもらうのも大事かなと。
ファリス
従業員さんのご様子を拝見していると、雰囲気もとても良さそうですよね。他に従業員さんの自発性やチームワークを引き出すために何か心がけていらっしゃいますか?
磯村社長
絶対に守るべきルールは例外なしの社内ルールとして決めていますけど、ある程度は皆がやりやすいように好きにしてもらってます。時間までとりあえず働いてほしいとも思わないし、早く終わるならみんなで早く終わらせて帰れるようにすれば良いし。
各セクションの工程を全員で共有してボトルネック工程を全員で対処していくようにしている。一人しか出来ない仕事があるとそこで詰まるでしょ?次の工程を理解していないと最良の状態で仕事も流せないしね。だから閑散期は来年の繁忙期に向けてスタッフのレベルアップを全員で取り組む。そうしないと結局自分が大変だからね。
ファリス
先程も声掛け合ってましたよね。
磯村社長
それがないと出荷漏れとかしていて気づけなかったりするからね。
ファリス
それと、我々が工場内を見学していても、みなさん暖かく迎えて下さいましたよね。見学慣れされていると言うか・・
磯村社長
見学希望されるお取引様はすぐご案内しますからね!
製造業って何気なく毎日やっていることに凄い技術があると思うんですよ。うちだけで終わらせたくないし、他社様にも見てもらいたいしい。
社外の人と話すと普段の仕事していて気付けない新しい発見とか結構あったりするんですよね。だから同業者さんに限らず、こちらも工場見学に行きたいですね。
それから「加工場ってカッコイイ」も発信したいですね。かっこよく綺麗で人に魅せられる場でありたいんです。だから見学者大歓迎!!です。ファリスさんの前も見学されていた方いましたしね。
ファリス
この工場内に社長の製造業に対する思いも詰まっていますものね。
磯村社長
加工現場なのにオシャレ。チームTシャツ作っているのにユニフォームはない。こんな工場があってもいいじゃない。若い世代が興味を持てる。でも歳を重ねても出来る仕事もある。「工場で働いているって暗い、単調、おじさんばっかり」みたいなイメージは払拭して友達や家族を連れきて自慢したい職場にしたいんですよね。
世界にはTシャツファンがいっぱいいるので、Tシャツファンを通して製造業の魅力も発信していきたいんです。
ファリス
今後の目標や展望はありますか?
磯村社長
若い子にも魅力を理解して欲しいし、その先に歳を重ねて出来る仕事もあると思うんです。
どんな年齢の従業員も先ず会社に来ることを楽しんでもらって、その先に純粋に仕事を楽しいと思ってもらいたいんです。
ものづくりの楽しさって、直ぐに理解できないかもしれないので・・。 なので最初は会社に残ってもらうための努力って必要かなと。会社に来る楽しみが一個でも多くあれば、それがあと少し頑張ろうのきっかけになるかもしれないじゃないですか。
だから事務所に置くお菓子の種類だって気にしているんですよ! 誰がどんなお菓子が好き!とか。好みのお菓子を求めてスーパー3軒回ったこともありますし。体の事を考えて常備する飲料を検討したりもするし。従業員の趣味とかもね。
こちらの事を知ってもらいたいから、先ずはこちらから従業員が何に興味をもっているのか知らないとですよね。
面白さを知ってもらうまで、面白さに気付くまでは、例えばお菓子が会社に来る理由の一つで、それを楽しみと思ってくれるのであればそれで良くて、この会社いいなって思ってもらうまでは我慢の期間なのかなと思っているんです。
ものづくりの楽しさを知れば働き方も変わってくると思うので。
≪会社ロッカー≫
≪会社トイレ≫
ファリス
従業員さんの福利厚生に気を配られているのはそのためだったのですね。
磯村社長
会社に残ってもらうための努力をしなければいけないですから!
会社を長く続けるためには色々ちゃんとしないと!
ファリス
ちゃんとする?
磯村社長
ちゃんとするんです!!
欲しい機械もまだまだありますし!
今は小ロット短納期のお客様に対応しているが、今後は大量生産にも対応できるようにしてもっと色々なお客様とも出会いたいですし!
社用車としてお客様の送迎用にトゥクトゥク走らせたいし!
「ふざけた会社だと思っていたら、結構すげーじゃん!」って周りの人にも思ってほしいし、「そんな会社で働いている俺、私!」って従業員にも思ってもらいたいし!
ファリス
素敵ですね!「中井町におもしろい加工場があるらしい!」が広まるといいですね!
それは「ちゃんとしないと」ですね!!
我々も微力ながら今後もサポートさせてください。
磯村社長
よろしくお願いしますね!!